日独協会ってご存知ですか?日独の交流を更に深めるために、さまざまな分野の講演会や会員の集い、遠足、見学会、交流会などを行っている団体です。そして、日独協会のドイツ語講座では、言葉だけでなく、ドイツ語圏の文化についても学んでいきます。

ドイツ語に限らないが、語学を勉強している/したことのある人なら誰でも一度は経験したことがあるだろう。頑張っているのに、なかなか上達しない時期がくる。多くがここで挫折し、諦めてしまったり、極端な場合、その言語をキライになってしまったりする。だが、この時期を乗り越えられたら、自分のドイツ語力が一段アップしていることに気づき、またドイツ語を学ぶことが楽しくなってくる。ちなみに、この「停滞期」は一度で終わりでなく、何度か訪れる(ステップ部分が異常に長い階段を思い描いて頂くと良いかもしれない)。では、何度も襲い来るこのツライ時期はどうすれば乗り越えられるのか?必要なのは、モチベーションと良い学習法だろう。

ところで、読者の皆さんは「公益財団法人 日独協会」をご存知だろうか?主に文化面から、日独間の相互理解を深め、交流を促進する活動を行っている団体で、その歴史は古く、今年で創立105年を迎えるという。名前から古めかしく、敷居の高そうな印象を受けがちだが、伝統を重んじつつも、その取り組み、活動内容は思いの外アクティブかつフレキシブルで、様々なイマドキの新しいアプローチを試みているチャレンジングな団体だ。その日独協会にドイツ語学習のモチベーションを維持しつつ、更にアップさせるお勧めの方法を訊いてみた。

YouTubeで学ぶドイツ語

無料で、好きな時に、面白く、日常的に使うドイツ語が学べると好評の動画シリーズ「ドンドンドイツ語」。シナリオから撮影、出演全てを協会スタッフとその友人・知人が作成している。素人感満載の作りだが、それが逆に親近感を覚えるし、なにより教科書などでは学べない生きたドイツ語をシチュエーション別に学べるのも人気の理由だ。

2012年に第1話が作成され、これまでに53本がアップされている(2016年2月22日現在)。「挨拶」や「天気」、「部屋を探す」などのオーソドックスな(?)テーマから、「日本人が間違えやすいドイツ語」や「筋トレ」、静岡のお茶ヒーロー・茶人ハチジュウハチヤーが友情出演する「正義の味方に助けを求める」などバラエティーに富んでいる。人気のタイトルをふたつほどご紹介しよう。

「日本人が間違えやすい」ドイツ語 思わず“あるある~”と肯いてしまう人も多いハズだ

「病気の時に使えるドイツ語」 ドイツ語だけでなく美味しいお茶の入れ方も学べるゾ!

Facebookで学ぶドイツ語

動画は長いし、ストリーミングにスマホやPCの容量をたくさん使うし、今更エピソード①から全部見る気しないし~という人には、日独協会Facebookにほぼ毎日アップされている「今日のドイツGO!」がオススメだ。これなら、協会Facebookに「いいね」を押すだけで自動的に受け取れる。その他にも、協会主催のイベント情報などもチェックできるので、ドイツ人との交流会やドイツ語圏文化セミナーなど気になるイベントに足を運んでみるのもいいだろう。

JGD Eiertanz
出典: © JDG
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出典: © JDG

直訳すると「卵ダンス」(Eiertanz)、「目が見えない鶏もたまに麦を見つける」(Ein blindes Huhn findet auch mal ein Korn.)だが、どんなシーンで使うのか?イラストも付いているので文章だけよりも頭に残りやすいと評判です。

12月9日の『今日のドイツ語GO!』Eiertanz直訳:卵ダンス意味:曖昧な行為、物事をはっきり言わない、必要以上に気を使う例:”Sag doch einfach, wenn du keine Lust auf ein…

Posted by 公益財団法人日独協会 – Japanisch-Deutsche Gesellschaft Tokyo on Montag, 8. Dezember 2014

3月10日の『今日のドイツ語GO!』„Ein blindes Huhn findet auch mal ein Korn“直訳:目が見えない鶏もたまに麦を見つける意味:あまり技や知識がなくても、ちょっとした運か偶然があれば、たまに…

Posted by 公益財団法人日独協会 – Japanisch-Deutsche Gesellschaft Tokyo on Montag, 9. März 2015

イベントで学ぶドイツ語

ドイツ語を学べるイベントも開催されている。最近、ドイツ語学習への画期的なアプローチとしてドイツ語学習者以外にも特に注目を集めたのが「中二病で学ぶドイツ語 ~さぁはじめよう。狂乱の宴(ガイステスフェアヴィルングスフェストマール)を!」だ。“日本のサブカルチャーに登場する「カッコいいけれども少し妄想がかった」中二病的ドイツ語のヴォルト(単語)やザッツ(文)から、ドイチェ・ヴェルト(ドイツ語世界)に接近してみる”という、なんだかよく分からない(失礼!)が壮大な感じのセミナーだ。当初40名の参加者を見込んでいたところ、申し込みが殺到し、100人規模の会場に変更したものの倍近いキャンセル待ちが出たとのこと。その後の反響も大きく、第2弾も検討中らしい。

JDG Vortrag
出典: © JDG

イベントの様子がテレビや実録漫画でも紹介された。ドイツ語の響きに酔うがいい?↓

“響きがかっこいいドイツ語” を学べるセミナーが盛りあがっています!「ぎっくり腰」もドイツ語で言うと・・・確かにカッコイイかも!?*再掲載です。#みんなのニュース #フジテレビ #fujitv #ネットナビ

Posted by みんなのニュース on Dienstag, 15. Dezember 2015

 

直近では、3月にドイツ語の春期講習会が開講される。文法や会話が学べる通常クラスに加え、会期中の特別イベントとして、ドイツ語訳された日本の漫画をテキストにした「サブカルauf Deutsch」、現役のベテラン特許翻訳者が教える「完全攻略!前綴り・後綴り」を開催予定とのことで、現在、申込受付中だ。もっと見る

その他にも、東京カルチャーカルチャーとコラボした、リアルドイツを暴くディープドイツ文化イベント「ドドンとドイツ!!」も3月26日(土)に開催予定。こちらも現在、協会とイープラスにて前売りを好評発売中とのこと。もっと見る

今回紹介したものは同協会の活動の一部にすぎないが、いずれもドイツ語の学習はツラく苦しいものという概念を打ち破るものばかり。目から鱗が落ちる思いである。ドイツ語やドイツについて学びたい人は日独協会の活動をチェックしてみるといいだろう。➔ 公益財団法人日独協会

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