サンドラの日独比較 Vol. 8
ドイツはスポーツでもセクシー至上主義!?

2020年は東京オリンピックですね!・・・まだまだ3年先ではありますが、今から色んな意味で楽しみです。さて、昨年(2016年8月)のリオデジャネイロオリンピックに関しては「女子ビーチバレーチーム」のドイツ対エジプト戦が衝撃的でした。双方のユニフォームがこちらです。

出典: Screenshot Youtube

宗教上の理由から頭髪および体を上から下まで覆るユニフォームを着用しているエジプト女子選手。それに対して、体のラインが見える、ある意味きわどいビキニを着ているドイツ人女子選手。

このユニフォームを見れば、現代のドイツでどんな女性が求められているかがわかるというもの。堂々としていて、何も隠さないし、恥ずかしがらない。そして肌はこんがりと焼けています。日本人男性が好きな「チラリズム」や「着物を着た女性の『うなじ』に色っぽさを感じる」というような感覚とは無縁でございます。まさに文化の違いですね。

基本的にドイツでは「恥ずかしそうにしている女性」はあまりウエルカムではないようです。なんだかシビアですね。「常に堂々と!」というのがドイツでの「モテ」においては必須です。

例えば、日本とドイツの生理用品のコマーシャルを見てみましょう。こちらが日本のCM。

清純派女優の有村架純さんが起用されていますね。他の商品でも生理の血が漏れるのは恥ずかしい、だから「このナプキンなら漏れずに安心!」という商品アピールです。全体的におとなしめの印象です。

一方、こちらがドイツの生理用品コマーシャル。

女子サッカー選手が短パンで派手にプレー!この女性、Stephanie Labbéというゴールキーパーです。

そしてこちらは生理に邪魔されることなくパーフェクトなショーを披露したいというイギリス出身の有名DJ、Phoebe D’abo。

もうおわかりですね。ドイツは活発な女性が良しとされる社会。開放的で元気で、恥ずかしがらない女性ですね。

ちなみにドイツではアスリートだけでなく、すべての女性がいくつになっても堂々とビキニを着ます。ある意味「セクシー至上主義」ですね。日本の感覚だと賛否両論あるかもしれませんが・・・

続きは、新刊の『男の価値は年収より「お尻」!? 』をご覧くださいませ。

サンドラ・ヘフェリン

コラムニスト。ドイツ・ミュンヘン出身。日本語とドイツ語の両方が母国語。自身が日独ハーフであることから、「ハーフはナニジン?」、「ハーフといじめ問題」、「バイリンガル教育について」など、「多文化共生」をテーマに執筆活動をしている。著書に「ハーフが美人なんて妄想ですから!!」(中公新書ラクレ)「ニッポン在住ハーフな私の切実で笑える100のモンダイ』(原作:サンドラ・ヘフェリン、漫画: ヒラマツオ/KADOKAWA)「『小顔』ってニホンではホメ言葉なんだ!?~ドイツ人が驚く日本の「日常」~」(原作:サンドラ・ヘフェリン、漫画: 流水りんこ/KKベストセラーズ) など計11冊。ホームページ 「ハーフを考えよう!」 を運営。趣味は時事トピックについてディベートすること、カラオケ、散歩。