竹(Bamboo)をフレームに使ったバンブーバイクを知っているだろうか? 実用性も高くスタイリッシュ、そして社会的意義のある自転車だ。

竹製の自転車がはじめて作られたのは、1890年代のイングランドでのこと。エコブームにともなって注目を浴びるようになり、現在のドイツやオーストリアでは、自転車ショップやストリートでたびたび目にするまでになっている。

バンブーバイクのメリットは、まずは、メタルの代わりに再生能力の高い竹を使うことで、環境破壊が抑えられることにある。また、竹はしなやかで強靭。メタル以上に自転車に適した素材だと語る人も多い。

そして、バンブーバイクを購入することで、フレームのメーカーがあるガーナやウガンダなどの生産者たちを支援できるというのも大きなポイントのひとつだ。

出典: bambooride.com

アフリカ産の竹の表面にはクリアコートが何重にも塗られ、購入時の美しさが保たれるようになっている。耐久性を心配する人がいるかもしれないが、これまでにフレームが折れてしまったケースは報告されていない。

出典: bambooride.com

接合部分は、樹脂を染み込ませた麻やベンジャミンの繊維でしっかりと固定されている。

出典: bambooride.com

アフリカの生産者たちとともにこのバンブーバイクを作っている代表的なメーカーが、ドイツ・キールの「My Boo」と、オーストリア・ウィーンの「Bambooride」だ。

1台につき80時間から90時間の手作業が必要なため、値段は1500€から2000€とまだ割高だ。だが両社とも、自転車を安く提供するために、自分で組み立てるワークショップを開催するなど普及に熱心だ。