伝統的な民族衣装ディアンドルが今、ドイツとオーストリアで人気だ。「浴衣で花火」を超えて、今年は「ディアンドルでオクトーバーフェスト」に行こう!

ディアンドル(Dirndl)とは、ドイツのバイエルン地方やオーストリアの民族衣装だ。

伝統衣装ディアンドル(Dirndl)の特徴は女性らしさが強調されるデザイン

ワインカラーのエプロンのシックなディアンドル

ディアンドルという言葉は昔「若い娘さん」を意味していた。「若い娘さんの服(Dirndl-Gewand)」がそのまま名前となった。

元々は19世紀のお手伝いさんの服だったため、素材もシンプルで、仕事がしやすいよう装飾もあまりないのが本来の姿だ。

「若い娘さん」によく似合う、シンプルなディアンドル色々

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出典: flickr/Avarty Photos CC BY-SA 2.0

その後、都会に住む上流階級のお嬢様たちが、夏に田舎で休暇を過ごす時のファッションとして好んで着るようになり、素材が上質に、装飾も増えていった。

お嬢様たちが日常着だった民族衣装をおしゃれなファッションに変えた

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出典: soulbots.tumblr.com

こんな風に山で休暇を過ごしていたのかも?!

民族衣装だった頃は、見ただけでどこの地域のものかわかったのだが、今では地域色は薄れ、伝統的ファッションとして親しまれている。

トップデザイナーのデザインしたディアンドル

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出典: © Lola Paltinger/Martin Nink

スカート長めのエレガントなディアンドル

エプロンの結び目の位置には、その昔、意味があった。結び目が前面右側だと既婚。左側だと未婚。結び目が正面だと処女で後ろだと未亡人だったという。今では意識されてはいないのだが、そんなことを聞くと、ついつい結び目に注目してしまう。

ディアンドルを着こなす現代の若者たち

100年前は胸元がきっちり閉じていた。1930年代から襟ぐりが深くなっていき、スカートも短くなり、いつの間にかセクシーなファッションに。

90年代から民族衣装の人気が高まり、オクトーバーフェストなどのお祭りで見られるようになった。

ディアンドルとプレッツェルとビール。これぞオクトーバーフェスト!

「ディアンドルを着てみたい!」という日本人のために、なんと日本で簡単にレンタルできるショップがある。

「ドイツ女性みたいにグラマーじゃないけど…」と心配しなくても大丈夫。日本人に似合う、キュートなデザインと色使いのディアンドルが揃っている。

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出典: © miss-oktoberfest.com

こちらがそのショップ

東京のミスオクトーバーフェスト2015の様子

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出典: © miss-oktoberfest.com

ディアンドルを着て、オクトーバーフェストに行こう!