2016年4月2日(土)16:30開場、17:00開演
超絶技巧のピアニストとして名声を博し、作曲家としても多くの作品を遺したフェルッチョ・ブゾーニがイタリアのフィレンツェ近郊エンポリに生を享けたのは、1866年4月1日のこと。2016年は、彼の生誕150周年にあたります。それを記念するこの演奏会では、これまで個人によって保管され、現存することさえ一般には知られていなかったブゾーニ自筆の風刺画を、世界に先駆け日本で初公開します。また、そこに描き出されている20世紀初頭のベルリンの楽壇の状況や、当時の彼自身の立場を示すエピソードに加え、この風刺画がたどった数奇な運命や、今回の発見に至った経緯についてもお話します。
お聴きいただくのは、もちろんオール・ブゾーニ・プログラム。ブゾーニの代名詞ともいえる編曲作品のほか、実演に触れる機会の少ないブゾーニのオリジナル作品も、ピアノとクラリネットの演奏でじっくりお楽しみいただきます。さらに、実演つきのレクチャーでは、ブゾーニが校訂したバッハの《ゴルトベルク変奏曲》の楽譜(エディション)を徹底検証。バッハのオリジナルと比較しながら、ブゾーニ版独自の面白さに迫ります。
ご紹介する風刺画がドイツから来日するのは、今回が最初で最後となる予定です。貴重な史料とともに、マルチな芸術家ブゾーニの限りない魅力を味わい、生誕150周年を熱く楽しくお祝いしましょう!
主催者名
ブゾーニ生誕150周年記念レクチャーコンサート実行委員会
日時
2016年04月02日 16:30 - 23:55
場所
sonorium東京都杉並区和泉3-53-16