日本人なら誰でも知っているチロルチョコ。けれどオーストリアの「チロル地方」について、よく知っている人は少ない。そこで、チロルのすごいところを7つご紹介
チロルチョコという名前は、当時このチョコを販売していた松尾製菓の2代目社長である、チロルチョコの考案者が付けた。チョコレートと聞いて、はじめにアルプスを思い、アルプスの地図を広げた。そこで見つけたオーストリアのチロルという地名が気に入って名付けたという。
チロルには確かに、チロラー・エーデル(Tiroler Edle)という、美味しくて上質なチョコレートがある。ワールド・チョコレート・アワード(World Chocolate Awards)という本には、17の国から160のチョコレートが紹介されているが、チロラー・エーデルは4度この本に登場した。オーストリアのチョコレートで唯一、チロラー・エーデルの「プリッシマ 70 % 砂糖なし(purissima 70 % ohne Zucker)」が三ツ星を獲得した。
チョコレートを作るための生クリームには、チロル有機農場の牛のミルクが用いられ、自社のコンディトライ(Konditorei)で、丁寧に作られる。チロラー・エーデルで有名なのは、アルコール入りチョコレートだ。
しかしチロルは、ヨーロッパではチョコで知られている訳ではない。チョコで有名なのは、どちらかというとスイスやベルギーだ。さて、ではチロルは何で人気なのか?
ここでは、チロルのチョコ以外のすごいところを紹介したい。
◆ チロルの「すごい」その1
スキー、スノーボード、そり遊びに
、なんでもできるウインタースポーツ天国。
◆ チロルの「すごい」その2
夏には、登山、クライミング、マウンテンバイクなどのアウトドアが満喫できる。
◆ チロルの「すごい」その3
山のホテル施設、クアハウスのプールやサウナも充実。
◆ チロルの「すごい」その4
インスブルック(Innsbruck)にあるルネサンス様式のアンブラス城。
チロルで最も人気の観光地で、調度品や庭園も素晴らしい。
◆ チロルの「すごい」その5
「最高の結婚式」を挙げられる。
「ピッツテイラー・グレッチャー(Pitztaler Gletscher)」の2,900メートルのところに、白く光るチャペルがある。そこにはオーストリアで「最も高い」場所にある役場があり、正式な婚姻届を出すことができる。披露宴のできるおしゃれなカフェもある。
◆ チロルの「すごい」その6
色々なクネーデルが楽しめる。
「お団子」という名の、小麦粉とジャガイモなどを丸めてゆでたドイツ料理クネーデル。チロル地方には数々のクネーデル祭があり、22もの違う種類のクネーデルを楽しめる。
◆ チロルの「すごい」その7
山の上で開催されるお料理教室がある。
美味しいクネーデルを作ってみたくなったら、山の上でのお料理教室に参加してみては?チロルを味わいつくせること間違いない。