ドイツ、スイス、オーストリアではクリスマスに並んで大切な行事のイースター(復活祭)。このお祭りの由来やイースターの過ごし方、なぜイースターのシンボルがウサギと卵なのか?などイースターにまつわる情報をご紹介しよう。

ドイツ語でOsternと呼ばれるイースターは、十字架に架けられたキリストが3日目に復活したことを祝う、キリスト教においてとても重要な行事。木々が芽吹き、草花が溢れ、自然の生命力が蘇る春を祝う日でもある。

卵は命の始まりのシンボル、ウサギは子沢山であることからやはり豊穣のシンボルだと言われている。

出典: flickr/Somewhere in the world today… CC BY-SA 2.0

イースターでは空にした卵に色を塗ったり飾りを施したりして楽しむが、この空の卵は復活して空になったキリストの墓を象徴しているという。また卵を赤く染めるのは、キリストが流した血で人類が救われることを表すとも言われている。

卵は茹でた後に色づけされたり、中身を出して空にしてから色を塗って飾り付けられる。

これは、ある東ドイツの夫婦がたくさんのイースター・エッグを飾り付けて有名になった木。

出典: flickr/Andreas Lehner CC BY-SA 2.0

卵を空にするには多少の技術が必要だ。ペインティングするのは子供たちでも、卵の中身を抜く仕事はたいてい大人が行う。

どのようにして卵を空にするのか、ここでデアディダス・レポーターのエファが作り方を紹介しよう!

イースターになぜウサギが登場するのかについては、卵ほど明確ではない。ウサギは多産であることから豊穣のシンボルであるとする説もあるが、ドイツでウサギがイースターのシンボルになったのは17世紀後半になってからだ。

出典: © zazzle.com

伝説では、ウサギはバスケットに色とりどりの卵やキャンディ、時にはおもちゃを入れて子供たちの家を訪れ、サンタクロースやクリストキント(クリスマスの天使)と同じように祝日の前の晩に子供たちにプレゼントを届けてくれる存在として描かれている。

今日においても、子供たちはイースター・エッグはイースター・バニーが持ってくるものだと大人たちから聞かされている。ウサギが前の晩、庭に(あるいは悪天候の場合や庭がない場合は家の中に)隠した卵を、イースター当日(日曜日)の朝や午後に探しに出かけ、小さなバスケットに入れて集めるイースター・エッグハントは子供たちに人気の遊びだ。

出典: flickr/Katrina Br*?#*!@nd CC BY-SA 2.0

イースター前になるとスーパーはチョコレートの卵やウサギでいっぱいになる。これはスーパーのチェーン店、Lidlのイースター商品の一部。

出典: Lidl

いかがでしたか?今年のイースターは4月1日(日)です。ハッピー・イースター!Frohe Ostern !