高所恐怖症のハイカーはご遠慮のほどを!

また一つとんでもない観光スポットが誕生した。スイスの名峰であるマッターホルンの山麓に位置するツェルマット村(Zermatt)とグレッヘン村(Grächen)の間に、なんと全長494mの世界最長の歩行者用吊り橋が開通したのだ。

出典: © Valentin Flauraud

スポンサーにちなんで名付けられた、この“チャールス・クオーネン吊り橋”(Charles Kuonen Hängebrücke)は、険しいトレッキングコースとして有名な“オイローパヴェーク”(Europaweg)の道中にある。

吊り橋まで辿り着けば、その上からはマッターホルンをはじめとするアルプスの山々を、360度の大パノラマで眺められる最高の絶景ポイントだ。

出典: © Valentin Flauraud

これまでは谷を超えるのに3-4時間かかっていたものが、この吊り橋のおかげでわずか10分ばかりで到達できるようになった。

出典: © Valentin Flauraud

橋には揺れを減少する技術が採用されているというが、最高の地点で高さは海抜2.200メートル。歩行面は格子状にできていて、幅は65センチと狭く、足元の隙間からは谷底へ真っ逆さまに下る崖が見える。

ツェルマット観光局も「崖のはるか上で味わうスリルは言葉では表せないほど」とPRしながらも、公式サイトでは「高所恐怖症ではないハイカー向けの吊り橋」と注意喚起している。

出典: © Valentin Flauraud

少なくともスリル好きの人にとっては、おさえておきたい新名所だと言えよう。