まもなく来日する元ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキ(Lukas Podolski)。いよいよJ1のヴィッセル神戸での選手生活が始まろうとしている。そこでドイツ代表として130試合に出場し49得点を挙げたスーパースターの知られざる素顔を一挙大公開!!
1. ルーツはポーランド

1985年、ルーカスはポーランド南部の都市、ブリヴィツェ(Gliwice、独語:Gleiwitz)で、サッカー選手の父とハンドボール選手の母との間に生まれた。この都市はいわゆる「シレジア地方」に属し、旧ドイツ東部領土。

ルーカスが2歳半の時、一家はドイツ移民の末裔であることが認められ、ドイツへ移住。先にケルン近郊のベルクハイムに移り住んでいた祖父母と合流し、ドイツでの生活が始まった。一家は移住後も家の中ではポーランド語を話し、ポーランド料理で食卓を囲んだ。ちなみにルーカスはポーランドとドイツの二重国籍。
2. 17歳の時に付き合っていた彼女と結婚

商業高校に通っていた頃に出会ったポーランド出身の女性、モニカ・プシャルスキ(Monika Puchalski)。当時17歳のルーカスは、彼女を一目見た瞬間に“運命の人”だと感じ、真剣交際を始めた。二人が初めてキスを交わしたのも散歩先の運動場だったとか。

交際4年目の2008年には、若い未婚の二人の間に長男のルイス(Louis)が誕生。2011年、二人は婚姻関係を結び、2016年には長女、マヤ(Maya)も加わって4人家族に。モニカはメディアの前には出たがらない控えめなタイプの女性だという。
3. SNSが大好き

ルーカスの日常を知る一番の近道は彼のSNSアカウントを覗いてみることだ。気軽に友達申請を送ってみよう。すでにフェイスブックでは780万人のユーザーが、ツィッターでは330万人の、インスタグラムでは310万人のフォロワーがルーカスの日々を追っている。こちらはヴィッセル神戸への移籍を決心した後のツイート。
日本と神戸のみなさん、こんにちは。今季終了後、ヴィッセル神戸へ移籍することを決めました。ガラタサライも同意してくれました。新しい挑戦をするための決断です。今度また詳しく話します。いまはガラタサライとそのすばらしいファンのために頑張ります!#Cimbom #Gala #Kobe
— Lukas-Podolski.com (@Podolski10) 2. März 2017
4. 親友は幼馴染のチュニジア系ドイツ人

ルーカスの大親友は幼稚園時代から今日までずっと時間を共にしてきたチュニジア系ドイツ人のナッシム・トウイリ(Nassim Touihri)だ。ルーカスと同じベルクハイムの高層団地に住んでいたナッシム。団地の“ちびっ子広場”で泥遊びをした頃からずっと一緒に育ち、やがて芝生でサッカーボールを競り合うようになり、二人は共に時間を重ねて成長していった。
Posted by Nassim Touihri on Montag, 14. Juli 2014
大人になってからも二人が離れることはなかった。ルーカスがFCケルンからバイエルン・ミュンヘンへ移籍した時も、ミュンヘンからまたケルンに復帰した時も、イングランドのアーセナルFCに移籍した際も、ナッシムは常にルーカスに同伴し、彼を公私両面でサポートした。2013年からナッシムはルーカスのマネージャーを務めている。ナッシムあってこそのポドルスキなのかもしれない。
5. アルコールは一滴も口にしない

ルーカスの地元ケルンといえば、爽やかなホップの香りと程よい苦味が特徴の地ビール「ケルシュ(Kölsch)」! …だが、ルーカスはケルシュを一滴も口にしない。他のアルコールについても同様だ。

ルーカスが出版した自伝には「週末にパーティーに繰り出し、女の子に声をかけ、酒を飲む — そういうのに僕は興味がないんだ。」とある。酒は「飲めない」というより「飲まない」主義のようだ。神戸では「飲み会」ではなく、別の歓迎方法を考えておいたほうがよさそうだ。ノンアルコール主義のルーカスはフリュー・ケルシュ醸造所のノンアルコールケルシュビールのCMに登場している。
6. 5つのタトゥーを入れている
ルーカスの身体には彼が誇りに思っている存在のタトゥーが入っている。右腕にはケルン市の紋章が、左腕にはワールドカップの優勝トロフィーが、右手首には娘の名前 “Maya” が、左手首には彼のドイツ代表背番号の「10」が。そして、左胸には息子ルイスの顔が彫られている。
7. 足の前にあるものはなんでも蹴って遊んでいた

ポーランドからにドイツに移住していきたポドルスキ一家。ルーカスの日課は新しい住まいとなったベルクハイムの高層団地のすぐ近くにあった芝生の運動場でサッカーをすることだった。運動場以外でも少年ルーカスは小石、空き缶、紙くずなど、足の前にあるものなら何でも蹴り始めてサッカー遊びをしていたという。
8. アイスクリーム店を経営している

アイスには目がないというルーカス。日本への出立の準備で忙しい最中、ケルン市街にアイスクリーム店を開業。その名も“Ice Cream United”!
子どもから大人まで愛されるアイスクリーム作りを目指しているという。日本では和風のアイスを研究して、それらが“Ice Cream United”のメニューに加わる日もそう遠くはないかもしれない。
9. 躊躇せずに外国語を話す

ポーランド語とドイツ語の二カ国語で育ったルーカス。外国語への壁はなく、文法や表現方法など知らないのも気にせず、とりあえずブロークンで話し始めてみるのがポドルスキ流。ロンドンでもイスタンブールでも、笑われてもよいから現地の言葉を口に出して、周囲とのコミュニケーションをはかろうとした。どんなブロークンジャパニーズを話すようになるのか、今から楽しみだ。
10. 独自の基金で恵まれない子供達を支援している

ルーカスの愛称はケルンのカーニバルにちなんで“プリンツ・ポルディ”。実際にこれまでも王子の装いに仮装してカーニバルに登場したこともしばしば。

その明るい性格でチームのムードメーカー的なルーカスは“Spaßvogel“(道化者・愛嬌者) と呼ばれることもあったが、根はとても真面目。2010年には独自の基金、「Lukas Podolski Stiftung」を立ち上げ、恵まれない子供達を支援している。

ルーカスも日本行きがとても楽しみの様子。折り紙、盆栽、剣道、スイカ割り、箸、キャプテン翼? 日本絡みの動画もアップしてメンタル的にも準備万端のようだ。
Freue mich auf die neue Herausforderung. An die Leute in Kobe, yoroshiku onegaishimasu! #WelcomePoldi #Kobe #Japan #Poldi #Tsubasa ???????????????? pic.twitter.com/PdtmhMsEXj
— Lukas-Podolski.com (@Podolski10) 4. Juli 2017