サンドラの日独比較 Vol. 7 
ドイツ女子が男に求めるのは「お尻」!?

いきなりですが、日本とドイツの恋愛観って実はかなり違います。日本の女子はある意味、とても合理的。中には「恋愛相手と結婚相手は別!」とかなり割り切った考え方をする女子もいます。結婚の相手として男性を見る場合、相手への“恋心”や“愛情”はもちろんですが、「そのほかの条件」つまりは男性の学歴や収入、安定した職業へのウエイトもかなり高いのです。

出典: flickr/Maik Meid CC BY SA 2.0

合理主義のドイツ人女性はさらにその部分を極めているのかと思いきや、彼女たちは一心不乱に恋した男性にまっしぐら。そこに理性や打算は良くも悪くも感じられません。筋肉フェチも多く、多くのドイツ人女性は鍛え抜かれた男性の「お尻」には目がありません。まさに美尻の虜といったところでしょうか。

そして、もう一つ! ドイツ人女性にとって男性を選ぶ時に重要なのが・・・“におい”なんです!!

出典: flickr/Yannic Meyer CC BY-NC 2.0

ドイツには実際、”Die Chemie muss stimmen. “(Chemieの直訳は「 化学」ですが、もちろん化学のお話などではなく、「相手とはにおいも含めた相性なるものが 合わないとダメ」という意味です)という表現があったり、 ”Den kann ich nicht riechen.” (和訳「あの人のにおいをかぐのも嫌だ」)という言い回しがあるほどです。

出典: flickr/Martin Fisch CC BY-SA 2.0

つまり野生の勘と本能によって恋に落ちるのがドイツ人。「直感」を大事にしているといえるのかもしれません。だからすっかり燃え上がってパートナーに落ち着いてから、職業や収入について詳細がわかるパターンもあったりします。

出典: flickr/Christian Weidinger CC BY-NC-ND 2.0

もしかしたらドイツ人は「未知のもの」によりロマンを感じるのかもしれません。こと恋愛に関しては合理性を捨て、とてもロマンチスト。パートナー選びでは何より「本能」がモノをいいます。本能的に結びつく分、後に別離や離婚も多いのがちょっと残念なところではあるのですが・・・。

続きは新刊!『男の価値は年収より「お尻」!? ドイツ人のびっくり恋愛事情』をご覧くださいませ。

サンドラ・ヘフェリン

コラムニスト。ドイツ・ミュンヘン出身。日本語とドイツ語の両方が母国語。自身が日独ハーフであることから、「ハーフはナニジン?」、「ハーフといじめ問題」、「バイリンガル教育について」など、「多文化共生」をテーマに執筆活動をしている。著書に「ハーフが美人なんて妄想ですから!!」(中公新書ラクレ)「ニッポン在住ハーフな私の切実で笑える100のモンダイ』(原作:サンドラ・ヘフェリン、漫画: ヒラマツオ/KADOKAWA)「『小顔』ってニホンではホメ言葉なんだ!?~ドイツ人が驚く日本の「日常」~」(原作:サンドラ・ヘフェリン、漫画: 流水りんこ/KKベストセラーズ) など計11冊。ホームページ 「ハーフを考えよう!」 を運営。趣味は時事トピックについてディベートすること、カラオケ、散歩。