今秋、現役引退を表明した元ドイツ代表のストライカー、クローゼ。偉大な功績を残した彼をもう一度振り返っておきたい。
W杯ではドイツ歴代最多となる通算16ゴールを記録し、ドイツ代表として137試合に出場し、最多得点記録の71点をあげたミロスラフ・クローゼ(Miroslav Klose)。2016年11月1日、ドイツが誇る名手、クローゼはドイツサッカー連盟のホームページ上で静かに現役引退を発表した。
プロ選手として活躍した約16年の間、ドイツ国民に愛され”ミロ”の愛称でも慕われた名ストライカー、クローゼについて、今だからこそ9つの事実を知っておきたい。

1. スポーツをする星の下に生まれた
父親はプロサッカー選手で、母親はハンドボールのポーランド代表というスポーツサラブレッド。

2. ポーランドと深い関わりがある
クローゼは1978年、ポーランドに生まれた。祖父がドイツ人であっことから、7歳の時にポーランドからドイツに移住。2004年に結婚した妻もポーランド人だ。

3. 子供たちの名前をタトゥーで刻む
二卵性の双子のパパで、家ではポーランド語で会話している。子供たちの名前LuanとNoahを右足のスネに刻んでいる。

4. 大工の職業訓練の経験あり
学校教育を10年で終えて、16歳から大工の見習いをしていた。

5. プロデビューは遅かった
19歳からサッカーに本腰を入れ、20歳ではまだ7部リーグでプレーしていた。しかし、22歳にはプロ入り。ドイツ代表に選ばれたのは25歳の時だった。

6. 正真正銘の得点王
W杯で通算16ゴールを決め、歴代最多の記録保持者。約40年間にわたって破られることのなかったゲルト・ミュラーの最多得点記録68ゴールを2013年に破り、代表通算71得点でドイツ最多記録を更新した。

7. 睡眠時間が長い
21時から22時の間には寝て、11 時間の睡眠を取る。趣味は釣り。

8. 正直者として有名
チームにとって有利なジャッジが下されても真実を申告することに躊躇しない。ゴールのあと、「自分の手に当たって入った」と申し出てゴールが取り消されたことや、「自分から倒れただけだ」と申告し、PK判定が帳消しになったことも。フェアプレーと正直さで賞を取っている。
9. スターになっても堅実で謙虚
スポーツカーについて語るのではなく、確かな教育の重要性について語る。最初のプロの報酬では、まず両親に家を建てた。愛妻と二人の息子との時間を大切にし、サッカー人生でたった一度のスキャンダルもない。ミロの唯一の「やんちゃ」と言えば、ゴールを決めたあとの前方宙返り、ミロの代名詞「サルト・クローゼ」だ。