ドレッシングやピクルスなど、食卓にはおなじみのお酢。ドイツでは、そのお酢が安価で効果的な「洗剤」としても積極的に使われている。
ドイツではお酢が1瓶(0.75l)100円以下で手に入るほどお手頃。お酢の成分が入った専用洗剤(Essigreiniger)も売られているが、そんなものをわざわざ使う人はあまりいない。一般的に売られている、なるべく安価な食用酢を使えばよいのだ。
以下に、きれい好きで知られるドイツ人たちが、お酢をどのようにして便利に使っているのか、家事のヒントをご紹介しよう。
石灰成分を取り除く
ドイツの水は硬水のため、鍋類やシャワーヘッドなどに白い石灰がこびりついてしまう。そんなときには、お酢と水を1:1の割合で混ぜた液体に浸し、しばらく放置するだけでOK。仕上げに柔らかいタオルなどでぬぐえばピカピカに。
ガラスを磨く
水にお酢を少々加えたものを吹き付けたり、あるいはその液体を含ませた雑巾などを使えば、窓ガラスの掃除もらくらく。車のウィンドウ用の洗浄液としても。
柔軟剤の代わりに
柔軟剤の代わりに、カップ1杯のお酢を洗濯機の専用仕切りに入れるだけ。洗濯物はふんわりと柔らかくなり、お酢のにおいもそれほど気にならない(らしい)。
冷凍庫の霜取り後に
冷凍庫を霜取りした後、お酢と水を1:1で混ぜた液体を使って表面を拭いておこう。殺菌と防霜効果がある。
フェルトペンを復活させる
フェルトペンの先が乾いてしまったら、お酢に浸せば再び書けるようになることも。
ゆで卵の破裂を防ぐ
ゆで卵を作るとき、スプーン1杯のお酢をお湯に入れておくと、卵が破裂しにくくなる。
切り花を長持ちさせる
花瓶の水に果実由来のお酢、例えばリンゴ酢をほんの少し(1、2滴)入れておくと、雑菌の増殖が抑えられて花が長持ちする。
以上、ご紹介したものは日本の酢でも同様の効果が期待できる。ドイツ人の知恵を参考にしながら、地球にも人間にもやさしい酢を普段の家事にも取り入れてみてはいかがだろうか。
画像出典: frag-mutti.de