金髪でもなく白皙でもない。エキゾチックなルックスでありながらドイツの代表的俳優となったイケメンとは
エリヤス・エンバレク(Elyas M’Barek)は1982年、チュニジア人の父とオーストリア人の母の間に生まれる。国籍はオーストリアでドイツのミュンヘンで育ったカソリック教徒。”M’Barek”というチュニジア系の名字を名乗っているが、アラビア語を話すことはできない。ドイツでは「エンバレク」と発音されているが、日本では「ムバルク」と表記されることもある。
彼は当初、映画やテレビで外国人の役を演じる俳優だった。もっぱらジェム(Cem)やメフメト(Mehmet)といった典型的なトルコ人の名前を持つ青年役を演じていた。しかし、今日ではマックス(Max)やヨーゼフ(Joseph)といった名を持つ、れっきとしたドイツ人役として画面に登場している。
彼を一躍有名にしたのは、2013年に公開されたコメディ「Fack ju Göhte(邦題「ゲーテなんてクソくらえ」)」で、エリヤスは教師として働くはめになった元犯罪者を演じた。この映画は大ヒットし、2015年に制作された続編はこの年700万人以上を動員した。
“Fack Ju Göthe 2″からのスクリーンショット。ドイツ女性を虜にしたのもうなずける。
この映画のスターであるエリヤスはテーマソングにも参加している。
2013年と2014年にドイツで最優秀男優賞を受賞した彼は、男性誌GQで2015年の「Mann des Jahres(マン・オブ・ザ・イヤー)」に選ばれた。
GQは受賞の理由と彼の魅力をこう語る。
「エリヤスは彼の代名詞となった役どころを、役になりきって素晴らしく演じきった。多くの国民が彼本人と映画の青年を混同したくらいだ」
「彼はとても親しみやすいスターである。フェイスブック上だけでも200万人以上に上る彼のファンたちと、様々なプライベートな瞬間も共有している」
フェイスブックでは250万近くの「いいね」を獲得し、インスタグラムのフォロワーは120万人に達する。
彼の人気の秘密は自然体でチャーミングなところ。
Wer holt mich vom Boot? ;)
Posted by Elyas M’Barek on Samstag, 3. Oktober 2015
鍛え上げられた肉体もその魅力のひとつ。身長は175センチで体重は71キロ(映画の為にトレーニングしている時)から75キロ(仕事が終わった時)の間だ。現在恋人はいないという。
これぞいい男!
ファンに囲まれてのセルフィー。