初音ミクからフェニックス一輝まで。日本のカルチャーをこよなく愛するドイツ人男性の濃厚なコスプレっぷりをご覧いただきたい。
ドイツには約1万人のコスプレイヤーがいると言われている。20代前半の女性プレイヤーが多いなかで、
・61歳男性
・数学教師
・身長185cm
・コスプレ歴10年
とかなり異色なのが、中央に立つ彼、ルドルフ・アーノルド(Rudolf Arnold)だ。
「パパは気がくるってる」とルドルフの娘は周囲に語っているそうだが、当の彼はこの生き生きとした表情。
とくに力を注ぎ込んだコスプレはこちら、初音ミクのもの。彼が女性キャラに扮するのは初音ミクに限るというが、このコスチュームを完成させるのに計400時間、2000€かかったという。総重量は20kg。
こだわりはこの色。「Miku-Türkis(ミク・テュルキース)」と呼ばれる初音ミクに使われているトルコ石のような独特の色を表現するために、大量のカラースプレーを使い、試行錯誤を繰り返したそうだ。
彼のその他のコスチュームはこちら。
彼が参加するコスプレグループ「Taka no Shiro(鷹の城)」での作品。グループの目的は、芸術活動を通して政治的・社会的問題に対して支援を行うこと。
インスピレーションの源のひとつとなったのは『銃夢(ガンム)』のサイボーグ。翼は電動で開閉するようになっている。
出来栄えに大満足しているという「セラフィータ(Seraphita)」。しかし、「見物客やカメラマンたちがセラフィータのまわりを不注意に歩き回るのが理解できないんだ」と彼は憤る。輸送費もバカにならないため、地元近くのイベントにのみ着用しているという。
こちらは『聖闘士星矢』からフェニックス一輝!
ギリシャ神話の神、ヘルマプロディートスがテーマ。
そして大天使ガブリエル。
胸やけしそうな濃厚さだが、我が道を突き進むルドルフの姿には感動すら覚える。新作の発表が待ち遠しい。