街そのものがオープンエアミュージアムのよう。中世の街並みが色濃く残るローテンブルク・オプ・デア・タウバーはロマンチック街道のハイライト
古いドイツ語で「タウバー川のほとりローテンブルク」という意味を持つ街、ローテンブルク・オプ・デア・タウバー(Rothenburg ob der Tauber)は、フランクフルトとミュンヘンのちょうど中程で、緑の渓谷に抱かれている。
街をぐるりと城壁に囲まれ、その中だけ時間が止まったかのように、中世の街並みがそっくりそのまま残っている。ドイツ観光のゴールデンルート「ロマンチック街道」の目玉だ。
クラシックな煉瓦色の屋根が続く
日本の家屋は木造のため寿命が短く、古くなると取り壊され新しく建て直される。一方ドイツの家々は、木組みや石造りが多いため、古い建物が昔のまま使われていることがある。その中でも、きちんと修復されて美しく手入れされたローテンブルグは、まるで街全体が中世時代を模したオープンエアミュージアムのようなのだ。
ロマンチックな夕暮れの街並み
ローテンブルグには現代的な建造物はなく、ほとんどの建物が中世からのものである。多くは第二次世界大戦の空爆で破損したのだが、後に丁寧に修復された。そのため見た目は古いが、実際は割と新しい。
マルクト広場
マルクト広場は今も昔も人々の憩いの場
音楽の祭典
歴史祭では中世の衣装をまとった人々が町中を歩く
前年に収穫されたワインがお披露目されるワイン祭
春の城門
町の泉が春には特別なデコレーションが施される
街並みは古く小さい町ながら、活気に満ちたローテンブルグのエネルギーを、現地で体感してみては?