一度飲めば誰もがその味のトリコに。本場ドイツのヴァイツェンビアを飲もう!

ビールは主に大麦の麦芽、ホップ、酵母、水から作られるが、「ヴァイツェンビア(Weizenbier)」と呼ばれるドイツのビールは、その名のとおり小麦(Weizen)の麦芽を混ぜて作られるのが特徴。

ホップの含有量が少ないために苦みが抑えられ、のど越し爽やか、香りもとってもフルーティー。ビールに苦手意識のある人も、ぜひ一度試してほしい美味しさだ。現地でも、白ソーセージとブレーツェルとともに朝食時(!)に飲む人、ビアガーデンでごくごくとのどの渇きをいやす人、さまざまに愛される人気のビールである。

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ヴァイツェンビアは南ドイツのバイエルン州ではヴァイスビア(Weißbier、weißは「白」の意味)と呼ばれている。日本でも白濁したものが「白ビール」として知られているかもしれないが、ヴァイツェンビアの色は麦芽の種類によってさまざまに異なり、クリスタルヴァイツェンと呼ばれる透き通ったタイプのものもある。

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問題はグラスに注ぐときだ。やり方を間違うと泡が立ちすぎたり、せっかくの酵母のうまみが瓶の底に残ったりしてしまう。人や店によってそれぞれのこだわりがあるので、ドイツに来たらどんな風に注がれているのか観察してみるのも一興?

上部が曲線的にふくらんだ背の高いグラスも特徴的。乾杯の際は、底の部分をゴツンと打ち付け合うのが流儀だ。

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有名なブランドはフランツィスカーナー(Franziskaner)、パウラナー(Paulaner)、シェッファーホーファー(Schöfferhofer)など。日本にもヴァイツェンビアが一部輸入されていて購入可能なので、ぜひ探して味わってみてほしい。