俳優も監督もこなすティル・シュヴァイガーは、黙っていればハードボイルドな男前。そのルックスと裏腹な、少し高めの声とキュートな笑顔にキュン!
ティル・シュヴァイガー(Til Schweiger)は、俳優として多くの賞を受賞すると同時に、監督やプロデューサー、脚本家としても、その多彩な才能を発揮している。
男っぽいルックスの割に、高めの声を持つシュヴァイガーのはまり役は、繊細なインテリ系マッチョ。
1963年生まれの52歳にして、少年のようなこの笑顔!
彼は俳優になる前、大学でドイツ文学を専攻していた。途中で医学を志すも挫折。ケルンの演劇学校に転入したのは1986年のことだった。1989から舞台俳優を始めると、その翌年から、テレビや映画に出演するようになる。
彼をドイツで一躍有名にしたのは、1994年の映画『Der bewegte Mann』だ。
1995年に元モデルのアメリカ人デイナ・カールセン(Dana Carlsen)と結婚し1人の息子と3人の娘の父となる。現在子供達は全員俳優をしている。
その後、ハリウッド映画にも出演し、有名な俳優たちとの共演を果たす。2003年の『トゥームレイダー2』でアンジェリーナ・ジョリーと、2004年に『キング・アーサー』でキーラ・ナイトレイと、2009年にはタランティーノ監督の『イングロリアス・バスターズ』で、ブラッド・ピットと共演している。
『イングロリアス・バスターズ』のトレーラー。0’53の所に登場。
アメリカで暮らしていたシュヴァイガーだが、2004年にハンブルグに引っ越す。妻との関係は2005年にはすでに終わっており、2014年に正式に離婚した。
元妻デイナは現在もハンブルグで暮らしている。
2011年から2015年にかけてシュヴァイガーは、ドイツで人気のコメディ映画を次々と排出し、スターの座を不動のものとした。
2011年には、ハリウッドのチャイニーズ・シアターにならい、スターの名を道に刻んだ「スターの並木道(Boulevard der Stars)」に、名を連ねた。
監督、主演を務め、脚本とプロデュースにも参加した2011年の『Kokowääh』では、3女エマ(Emma)と父娘役で共演している。
2013年には『 Kokowääh2』が公開される。
2015年の『Honig im Kopf 』でも、監督と主演に加え、脚本とプロデュースにも携わった。
その間プライベートも忙しい。2011年から2013年までの間モデルのスヴェーニャ・ホルトマン(Svenja Holtmann )と、2014年の5月までは写真家のアンネ・ヴォルク(Anne Wilk)と交際していたが、2015年の秋からは、ザルツブルクに住む助監督マレーネ・シャーリー(Marlene Shirley) がパートナーだ。
そのシュヴァイガーが、現在ドイツで公開中の犯罪アクション映画『TATORT』で、ドイツのジェームス・ボンドとも言える役を熱演している。
『TATORT』は人気のテレビドラマで、映画になるのは今回が初めて。
昨年の夏には、難民の子供達を始め、子供の貧困撲滅を目的とした「ティル・シュヴァイガー基金」を設立し話題となった。
笑顔の優しいハードボイルドが、今後どんな活躍を見せるのか目が離せない。