通算世界ランキング1位在位の史上最長記録を持ち、1年の間に4大大会と五輪を制した世界で唯一のテニスプレーヤーは、引退後の私生活もパーフェクトだった
シュテフィ・グラフ(Steffi Graf)、本名シュテファニー・マリーア・グラフ(Stefanie Maria Graf)は、1969年マンハイム(Mannheim)に生まれる。ブロンドで青い目を持ち身長は176cm。3歳でテニスを始め、ティーンエイジャーになるとテニスの神童と呼ばれた。男性並みに力強いフォアハンドが持ち味。
ドイツの女子スポーツ選手で、彼女ほど成功した人はいない。テニス4大大会(全豪オープン、全仏オープン、ウィンブルドン選手権、全米オープン)全てに加え、オリンピックを制することをゴールデン・スラム(Golden Slam)というが、1年間のうちにゴールデン・スラムを達成したのは、男女を通じて彼女だけだ。通算世界ランキング1位在位「377週(7年以上)」という記録も、男女通じて史上最長で未だ破られていない。
大成功を収めたテニス人生を1999年に引退するが、その後も彼女は全てが完璧だ。良い夫を見つけ、二人の子供に恵まれ、幸せな家庭を築く。そして、獲得した賞金は慈善活動などを通じて世に還元している。
2015年の写真。2児の母となった今もとても美しい。
夫のアンドレ・カーク・アガシ(Andre Kirk Agassi)は、1歳年下でアメリカのラスベガスの出身。イラン人の父とアメリカ人の母の間に生まれた。彼もまた、テニス史上まだ7人しか成し遂げていないゴールデン・スラムを達成した選手の1人だ。4大会を制し、1996年のアトランタ五輪で金メダルを取った。
彼はその昔、テニス界の問題児だった。髪を肩まで伸ばし、奇抜なテニスウェアでプレーし「テニスパンク」と呼ばれた。
アガシは1997年に女優のブルック・シールズ(Brooke Shields)と結婚するも2年後の1999年に離婚。その後シュテフィ・グラフとの交際が始まり、結婚したのは2001年の10月のこと。今年結婚15周年を迎える。
アガシは妻を「シュテフィ」ではなく「ステファニー」と呼ぶ。彼女のドイツ語の本名を英語風に発音したものだ。
こちらは結婚8周年を記念して作られた動画。
2013年にハイデルベルク(Heidelberg)にて。
一緒にテニスをすることはあまりない。
2009年に一緒にテニスコートに立った時。
ラスベガスでのエキシビションマッチの後。
彼らは現在、アガシの生まれた街ラスベガスで、二人の子供と暮らしている。世界的テニスプレーヤーを親に持つ子供たちであるが、 14歳のジェイデン・ギル(Jaden Gil)君は野球に夢中で、12歳のジャズ・エル(Jaz Elle)ちゃんは乗馬とヒップホップダンスに打ち込み中だという。子供たちに好きなことをやらせているシュテフィとアガシ。ごくたまに世間に顔を出す程度で、ひっそりと落ち着いた日々を送っている。感謝祭(Thanksgiving Day)に七面鳥を焼くなど、アメリカ的な生活をしている。
2015年のバーベキュー。
2015年のハローウィン。
2014年のハローウィン。
夫婦で任天堂WiiのCMに出演!
シュテフィは、子供たちへの暴力の撲滅を目指すチャリティープロジェクト「チルドレン ・フォー・トゥモロー(Children for Tomorrow)」を運営している。メディアへの露出は少なめで、実際の支援活動の方に力を注ぐ。
シュテフィ・グラフと彼女の基金「チルドレン ・フォー・トゥモロー」。
ドイツへ逃れてきた難民たちと一緒に。プロジェクトの活動中。
まだコートに立てそうな立派なおみ足。2011年の写真。
46歳でスケートボードを乗りこなす。さすがの運動神経。
今後もシュテフィ・グラフの活躍に期待したい。