干し草のベッドで眠る。暖炉の火で溶かしたチーズを食べる。誰もが一度は夢見たアルプスの山小屋での生活を体験できる場所がある
ドイツとスイスとオーストリアでは今、クリスマス映画として、「ハイジ(HEIDI)」の公開が始まっている。アニメではなく実写版だ。
映画予告編がこちら
主演女優は10歳のスイス人の少女。本当は濃い目のブロンドなのだが、ハイジになるため髪を黒く染めている。
この若い女優さんの普段の姿 (左側)
ハイジとおじいさんとペーター

日本人にとっては、1974年に作られたあのアニメ「アルプスの少女ハイジ」のイメージが強すぎて、違和感があるかもしれない。しかし「ハイジ(Heidi)」はそもそも、1880年にスイス人の作家ヨハンナ・シュピリ(Johanna Spyri)によって書かれた児童文学作品だ。当然のことながら、こちらの方がむしろ本物のハイジに近いのである。
ハイジは実際どんな暮らしをしていたのか。ハイジの国を訪れて見てはどうだろう。そこでは、アルプスの山々と大自然、自由な山奥での暮らしといった、日本人が抱くハイジへの憧れをそのまま満たしてくれる、様々な体験が待っている。
スイスでできるハイジ体験を、ここにいくつかご紹介。
◆ 農家で食事をする
農家のお宅を訪れ、家族が心を込めて作ってくれる7-8皿ものコース料理を、家族みんなと一緒に頂くことができる。
例えば、Cristina Albertoni(クリスティーナ・アルベルトーニ)さん宅での食卓。

こちらは、エーレンホフ(Erlenhof)のヘレン・シュミット(Helen Schmid)さん宅。

エスター・モナコ(Ester Monaco)さん宅。

ここからオンライン予約ができる: swisstavolata.ch
◆ アルプスの山で眠る
3,240mの高さにある「ホランディア・ヒュッテ(Hollandia-Hütte)」。

1,600mでの休暇を楽しめるベッド&ブレックファースト。

干し草のベッドで眠れる、その名も「干し草ホテル(Heu-Hotel)」。

山の頂上近くに宿泊できる、エンガディンの山のホテル「ゾンネ(Sonne)」 。


◆ 自分でチーズを作ってみる
アルムおんじは、自分で育てた山羊の乳を搾ってチーズを作っていた。アルプスの山奥でその昔、いったいどうやってチーズを作っていたのか、ずっと気になっていた人はチーズ作りを体験してみよう。説明を受けながら、実際にチーズを作ってみることができる。

◆ アルプスの山小屋に行ってみる

◆ 大自然の中を歩く
中でも特別な経験と言えるのが「ユネスコ・ホーエンヴェグ(UNESCO HÖHENWEGS)」を歩く登山だ。このツアーは、アレッチ氷河(Aletsch-Gletschers)に沿ったロッククライミング並の傾斜に作られた登山道を行く、スリル満点のツアーである。アレッチ氷河は長さが23kmでヨーロッパ最長を誇る。ヘルメットや特別な登山装備は必要ない。
◆ ハイジの村で「ハイジの家」を見学する
もっとハイジに近づきたいに人には、「マイエンフェルトのハイジの村(Heididorf Maienfeld)」がお勧めだ。ハイジの作者ヨハンナ・シュピリの描いた世界が再現されている。
ハイジの村のホームページはこちら。もちろん日本語バージョンがある。