世界最大級の祭典 − ドイツのオクトーバーフェスト。その華やかな舞台を別視点から捉えた写真作品が注目を集めている
毎年9月中旬〜10月上旬にかけてミュンヘンで開催される世界最大級のフェスティバル − オクトーバーフェスト。世界中から600万人以上が訪れ、その売り上げは1,350億円にものぼるという。
ドイツ人フォトグラファー、ミカエル・ヴァン・ハッセルは、今年の開催に合わせ、彼の写真個展『Oktoberfest Cathedrals（オクトーバーフェスト大聖堂）』をミュンヘン市役所内のギャラリーで開く。
ハッセルはフェスティバル会場に張られた14の巨大特設テントを、宴がお開きとなり清掃も完了した午前4時に撮影。一度に数千人が飲んで食べて歌い踊るお祭り騒ぎから一変、誰もいない広大なテント内に無数のイスとテーブルが整然と置かれた様は、まさしく“大聖堂”のようである。
ハッセルのこだわりは、ただ一つ。対象物の極限の姿を被写体化すること。その目的のために、一つの被写体を最大で90枚撮影するという。彼自身が自分の作品を「ハイパーリアリスティック」と評する所以だ。作品は1作品15,000ユーロで購入することができる。
